整形外科
単に症状を治療するだけでなく、QOL(生活の質)の向上を目標として参ります。
整形外科で扱う疾患は多岐にわたります。一般に四肢および体幹の外科と言われていますが、背骨、手、足など全身の運動器官の病気や外傷(ケガ)を専門としています。腰痛や肩こりなど日常誰でも経験する病気から骨折、捻挫、打撲、切り傷などよく見られる外傷(ケガ)、そして上肢・下肢の神経痛、しびれなどを伴う椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、関節リウマチや加齢に伴う変形性関節症などの慢性疾患、それと最近問題となっている骨粗しょう症の診断治療を行います。特に上肢の痛み、しびれは脊椎病変だけでなく、胸郭出口症候群、末梢神経障害など症状は似ていても原因が全く違う場合があり診断に注意を要しますが、これまでの経験を活かして様々な病態に対して診断治療を行っていきます。 単に症状を軽減、改善するだけでなく、運動機能を回復させること、しいては日常生活、姿勢の改善など予防していくことを目標としていきます。整形外科の主な診療 ※詳しくは下記をクリック | |||
膝・腰・頚の痛い方 | 外傷一般 (打撲・捻挫・骨折) |
五十肩 | 手・足のしびれ (神経障害) |
関節リウマチ | 小児整形外科 | 骨粗しょう症 | スポーツ障害 |
膝・腰・頚の痛い方
■ 膝の痛み
膝の怪我や加齢により膝の軟骨や骨の破壊が進んだ、「変形性膝関節症」は、30代、40代以降の人に多く発症し、特に50歳以上の女性に多く症状が出ています。歩いたりしゃがんだり、階段の上り下り等の日常動作を行う時に痛みを感じます。 代表的な治療法としてはヒアルロン酸関節内注射、運動による治療、薬による治療、手術による治療がありますが、運動による治療がほとんどの膝の痛みに効果的です。ストレッチやウォーキングなど、無理しない程度に毎日続けることが重要です。■ 腰の痛み
腰痛は痛みの中でも最もポピュラーで、いわゆるぎっくり腰のような急性のものでは痛み止めの内服やシップ、温熱療法、コルセットなどで落ち着きます。それ以外の長期化する腰痛の方はレントゲンやMRI検査が必要となります。腰痛椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が代表的なものですが、特に所見が重症でない限り、日常の姿勢や生活上の注意をすることが重要です。■ 頚(くび)の痛み
首が痛い場合、変形性頚椎症、頚椎後縦靭帯骨化症、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎捻挫のような病気が考えられます。首の痛みはその原因によって治療方法が異なります。正しい治療をするためにも、首の痛みを感じたら整形外科を受診しましょう。外傷一般(打撲・捻挫・骨折など)
■ 打撲について
身体を打って痛めることでおきます。打撲による主な損傷部位は皮下組織と筋肉です。顔面や頭部、胸、腹、骨盤腔の打撲の場合、重要な臓器(脳、肺、肝臓など)にも損傷がわたる場合もございますので必ず医師による診療を行うようにしましょう。■ 捻挫(ねんざ)について
関節と関節周囲の軟骨、靭帯、腱が痛むことでおきます。許容範囲を超えた捻(ひね)りの動作によりおきる外傷です。多くは患部が腫れ上がり、痛み、熱を感じます。■ 骨折について
症状としては、骨折部位の激しい痛み、腫れ、場合により内出血、外出血などがあります。また、痛めた部位の骨をゆっくり押してみて、強い痛みがあれば骨折が疑われます。完全に骨が折れているときだけでなく、ひびが入ったときも痛みがあります。■ 脱臼について
骨と骨を繋ぐ可動部関節が外れてしまい、異常位置で留まってしまうことでおきます。脱臼の症状としては、関節部の痛み、腫れ、変形、正常に部位を動かす事ができないなどがあります。もし、脱臼症状となった場合は、早期に元の位置に戻す事が大切です。元の位置に戻すのが遅れると、全身麻酔による手術が必要となることもあります。■ 挫創(ざそう)について
いわゆる「すり傷」や「切り傷」のことです。傷から出血、皮下出血の場合は腫れることがあります。大きな血管が損傷を受けると、血行障害から組織の壊死を起こすこともあります。傷から細菌が入って感染することもあります。五十肩
■ 五十肩にはその発症前にすでに原因があります。
「腕が上がらない」「肩が痛くて目が覚める」「背中が洗えない」なんでも五十肩で片付けていませんか?五十肩にはその発症前にすでに原因があります。最も多い原因は「腱板周囲炎」と言う、肩関節の運動を担っている筋肉や腱の炎症です。まずはレントゲンで関節の変形や石灰沈着がないか、また必要に応じて超音波診断装置(関節エコー)で腱板の状態を確認します。湿布やリハビリだけで良いのか、関節への注射が必要なのか、更に詳しい検査が必要なのか判断し、早期診断することで五十肩は治療するだけでなく予防することも可能です。手・足のしびれ(神経障害)
■ 脊椎疾患(腰痛、肩こり、手足のしびれなど)
脊椎(せきつい)は、いわゆる背骨にあたる部位です。脊椎には、大切な神経を保護する働き、上半身を支え動かす働き、肋骨(ろっこつ)とともに内臓を保護する働きがあります。脊椎疾患の主な症状には、骨や椎間板におきる痛みと、神経が圧迫されることでおきる痛みやしびれ、麻痺などの神経症状があります。■ 末梢神経障害(手根管症候群、肘部管症候群など)
背骨からでたあとの神経を末梢神経といいますが、これは脳や脊髄と違って骨で守られていないため、手足の動きや筋肉などによって痛みやすいことが知られています。このようなものを末梢神経障害といいます。末梢神経が障害されることで、ビリビリとしたしびれや痛み、手足の動きづらさを引き起こします。運動神経に障害がおきた場合 | 筋力の低下または、筋肉の萎縮(いしゅく)など |
感覚神経に障害がおきた場合 | A、Bどちらかの症状が見られます。 A:しびれや痛みが現われる B:痛みや熱さ、冷たさなどの感覚が鈍くなる また深部感覚の障害の場合、手足の位置関係がわからなくなる。 バランスがとれないなどの症状がみられます。 |
自律神経に障害が起きた場合 | 立ちくらみや排尿障害、発汗異常など |